
台風19号で今年の鮎釣りはもう終わりと半ば以上諦めていましたが、釣れている情報があちこちから聞こえてきましたので、快晴となった11月1日に様子見半分で狩野川にでかけました。当初は下流域の大仁辺りに行こうと思っていたのですが、好釣果で釣り人が殺到して混雑するのは目に見えていたのと、前日に上手い人が釣りまくったポイントは既に私のような平凡釣り人に釣れる鮎が残っているとも思えなかったので中流域に行くことにします。
行く途中に大見川のとあるポイントをチラ見したのですが、流れの筋が消えて全体がのっぺりとした流れの平瀬となっていました。台風15号と19号の立て続けの大出水でやはり川相は大きく変わってしまったようです。
11時頃、旭日橋近くの落合おとり店に到着。台風19号の大出水で水位は小屋の半ば以上まで達し、入り口が流木で破壊され中の備品があらかた流されてしまったとのこと。大損害を受けてもなお、やって来る釣り人の為に営業を続けて居られるのは一釣り人として感謝の思いしか有りません。
最近のおとり店付近の釣果は3-5匹ぐらいとのこと。旭日橋付近も石が大きく動いて流れが激変しています。石組みシャッフルされた流れに残り垢などあるわけもなく、動いていない瀬尻付近の大石辺りにわずかに黒っぽいところが見えるぐらいです。しばらく話し込みながら竿を出そうかどうか考えていると、○〇〇の瀬は10匹ほど釣れたらしいよと情報をいただき、せっかくの釣日和だし、おとり店の復活営業に対して感謝もしたいので、オトリをいただいてその瀬に向かうことにします。
思えば11月に鮎釣りをするのも初めてですし、そのポイントで釣りをするのも初めてです。初めてなので前がどのような流れだったのかも知らないので、先行の数名の方が幸いにも入っていなかった残り垢セオリーの外カーブに直行します。釣り場にたどり着くと、セオリー通りに外カーブのヘチの石裏に残り垢が散見できます。
12時少し前に釣り開始。以前の数回の釣行では大物対策として手尻をマイナス調整(掛針を竿尻)していたのですが、2度の大出水後の11月ですから、もう流石に大きいのは下っているだろうと判断し手尻を私の通常仕様(オトリが竿尻)に戻します。狙うポイントが近場のヘチなので、手尻はもっと長めにした方が釣りやすいのは分かっているのですが、慣れないことをすると下手をこくのは目に見えているので通常に戻しただけに留めます。
手尻を戻したとは言っても近場を釣るには短めですので、腰掛け石があればそこに腰掛け時には引き時には竿を立ててフワフワと泳がせます。立って釣ると糸が張り気味になり、オトリが沖に出てしまいますし警戒心の強い終盤鮎が逃げてしまいます。ですので「お前は石だ、石田三成だ」「お前は木だ、木田優夫だ」と自分でも訳のわからない呪文をブツブツつぶやいて静かに釣ることを自分に言い聞かせます。
すると石田三成釣法が奏効したのか、釣り開始後10分ほどで野鮎一号ちゃんがタモに収まり、次もまたその10分後にヒットするものの、今度は無念の引き抜きミス。しっぽ掛かりに加えて抜く際に水面に一度落としてしまってはお話になりません。その後は上流側に居た先行者の方が川に立ち込みながら対岸を下ってきて、私の下流側の対岸で釣りを始めます。十分に距離は取って貰っているのでまあ仕方有りませんが、鮎が散ってしまうので他に釣っている人がいる付近であんまり立ち込んで欲しくはないですね。
しばらく反応がなくなったので、引き船と竿を残して昼食がてらの河原散歩にでかけます。前回までは疲労回復に効果があると自分では信じているアミノ酸飲料が携行飲料でしたが、今回は温かいコーヒーを小型魔法瓶に入れてきてあります。上流側に歩きながら川を観察しますが、私が釣っていた辺りが残り垢が一番濃いように見えました。他に良い所があれば昼食後に移動するつもりでしたが、同じ場所で釣り続行です。
いつの間にか対岸の釣り人も居なくなっていたので、気持ち良く釣りを再開すると、程なくして野鮎二号がお仲間に。養殖一号二号も元気いっぱいだし、良い野鮎が手駒になったのでと、手を出せなかった強めの流れに挑戦してみることにします。黒っぽい緩流帯はドヘチなので、川から上がっての提灯釣りです。すると、ヘチに銀色の閃光が走り、沖か下流に走ると思いきやヘチの葦に突っ込みます。慌てて駆け寄ると外道ちゃんでした。
やっぱり慣れないことをやるもんじゃないと、また元の場所に舞い戻り、一通り探った場所の少し沖の黒っぽく見えるところにオトリを入れると3匹目が。他に良さげに見えるところもないですし、時刻も14:30過ぎになっていたので、探索がてらの大移動を決断します。来年以降に繋げるための探索です。河原をしばらく上流に歩いて瀬肩にたどり着きます。終了時刻に設定した16時までそこから釣り下っていく計画です。
上流側には誰も居なくなっていたので、大きめの石の石裏を手で触って残り垢を触診しながらどんどん下っていきます。やはり先程まで釣っていた下流側の方が残り垢は多いようで、ほとんどぬめりを感じ取れない石ばかりです。が、ぬめりを感じ取れる石もあるので、その付近の大きい石や段差付近を探っていきます。
すると移動後初ヒットで無事タモに収まります。その後もそこに居たのなら、ここにも居るだろうと同じようなポイント狙いで連続ヒット。型は下流側より少し小さめですが上流側にも少し残り垢があったようです。その後もおチビちゃんがお仲間になり、終了間際にもヒットが。しかしながら、その一尾を痛恨の引き抜きミス。さっきと同じ抜き鮎を水面に落とすミスで同じミスを同じ日にしてしまうとは我ながら学習能力が有りません。
16時の終了予定時刻になり、お日様も山陰に沈み、川面を明るく輝かせていた日差しもすっかり陰りましたが、このまま納竿では10cmのおチビちゃんとバラシで今年の締めということになってしまいます。音が無の6つとラッキーセブンの7つでは意味も全く違ってくるので、日が陰って急に寒くなってきましたが泣きの延長戦に突入です。
ムム?という前アタリは有りましたが、僅かな延長で上積みできるほど甘くはなく16:15分、寒さに耐えきれずに川を後にします。結果は6つ。19-20cmが3つ、18cmが2つ、10cmが1つでした。
最後のばらした一尾がタモに収まっていれば気持ち良く今年の納竿となっていたと思いますが、ちょっとモヤモヤが残る終わり方となってしまいましたので、もう一回ぐらい釣行に行くかもしれません。しかしながら、あんなに大出水してあんなに水が冷たくなっているのに、健気に川に踏みとどまって生きている鮎ちゃんたちの生命力にはほとほと感心します。なら釣るなよって話になると困ってしまうんですけどね。
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