このページにたどり着かれたということは、あなたは少なからず陶芸に興味をお持ちですね?
このページではそんなあなたのために、あなたにピッタリの陶芸教室、陶芸体験工房を見つけるための有益な?情報を提供します。
今の世の中、陶芸教室は全国津々浦々にあります。お手元の電話帳を開いてください。または「市町村名 陶芸教室」「市町村名 陶芸工房」「市町村名 窯」等でインターネット検索してみてください。隣り合う市町村を含めれば、何軒かは見つかるはずです。ですが、日本の焼き物は世界に類を見ないほど多種多様のものがあります。当然、陶芸教室、陶芸体験工房もその中身はさまざまです。
選ぶのはあなたです
あなたの審美眼は、あなたの中では絶対正義です。
仮にあなたが色鮮やかな有田や九谷のような磁器が好みならば、備前や信楽などの渋い焼き上がりでは不満が残るでしょうし、その逆もまた然りです。まずあなたの中で、やきものに対する、しっかりとした好みのイメージを確定させましょう。
選ぶポイント(前提となる条件)
- 一日体験か、通いか?
- 費用は総額でいくらかかるのか?
- 飛び込みOKか?
- 時間制限はあるのか?
- 最大収容人員は?
- 焼きあがるまでにどのくらいかかるのか?
選ぶポイント(作品の出来を左右する条件)
- 使う土はどのような土か?
- どのようなものが作れるのか?
- 釉薬はどのようなものが使えるのか?
- 土はどのくらい使えるのか?
- 何個まで作れるのか?
- 時間制限はあるのか?あればどのくらいか?
- 絵付けは出来るのか?
優先順位をきめましょう
陶芸工房を選ぶポイントを上に列挙してみました。
あなたは何を一番に優先しますか?
たとえば、自分で使う青い湯のみを作りたいということでしたら、焼き上がりが青くなる釉薬を使える教室でなければいけません。大勢のグループで一緒に体験したいのなら、規模の大きい教室や工房でなければいけません。このように出来るだけ具体的に条件を詰めていくことが、後悔のない選択をするためには必要です。
情報を集めましょう
情報集めは優先順位がある程度決まってからにしましょう。そのほうが効率的です。優先順位さえ決まってしまえば、結局は落選する教室や工房を早めに多く選択肢から外す事が出来ます。例えば30人ぐらいの大人数で一緒に体験したい場合は、当工房のひょうたん窯は真っ先に候補から外れますTT
見学をしましょう
候補が決まったら、見学を申し込みましょう。見学を断るような工房や教室ならば、止めておいた方が賢明です。見学OKなら、教えてくれる担当の人が居る時に行くようにしましょう。最も良いのは、実際に陶芸教室が開かれているときであるのは言うまでもありません。
また余計なお世話かもしれませんが、どうしても人間同士には相性というものがあります。一日体験ならともかく毎週毎月のような定期的な通いの場合、講師や生徒の中にどうしても合いそうにない人がいるなら止めるべきです。他には、実際に見なければわからない設備や、細かな決め事などをチェックしましょう。
特に注意するべきこととは
費用は必ず、焼き上がりまでの総額を訊きましょう。不明朗な料金体系で、ビクつきながら体験をするほどばからしい事はありません。教室によっては体験料金の他に、粘土代、焼成代などの名目で、追加料金を設定している所もあるようです。旅行先での一日体験などの場合は焼き上がってから送ってもらうときの送料なども考えないといけないでしょう。
土は焼かない限り再生できます。焼けるものが何個以内とか、作れる大きさに制限があったりとかは管理上やコスト面で納得できますが、使える土に制限があるのは、はっきり言って解せません。
初心者の人が良いものを作るためには、一個目は練習半分で、作品として焼くのは二三個目からとしたほうが良いのですが、使える土に制限があると、練習の分がとれず、一個目をぶっつけ本番で作品にするしかありません。どのみち、残土は回収して再生するのですから、はじめから土は制限なしに使ってもらった方が良いに決まっています。時間は、二三個作るためにも最低二時間は欲しいところです。余り目が行き届かない部分ですが、使える土の量と体験できる時間は重要です。陶器に対する好みに次いで重要な事かもしれません。
焼けるものの形に制限があるのは、仕方のないことです。管理が大変になるからです。特に倒れやすいものや、尖った所や細い所が多いものは、無事に焼くことさえ困難です。そのようなものをどうしても焼きたいのなら、駄目で元々という考えで臨まなければなりません。
釉薬を決める
釉薬を決めるときには、実際に焼き上がった作品を見せてもらいましょう。
やきものの雰囲気は土、釉薬、細工、焼きなどの要素が複雑に絡み合って決まります。初心者の方がやれ透明釉だマット釉だ、土は何処産で、焼き方は酸化だ還元だと聞いてみたところで、理解できる人はごく僅かでしょう。釉薬を決めるときは、百聞は一見にしかずで、説明を聞くのも大事ですが、焼成見本を見せてもらうのが何より一番の方法です。
絵付け体験
陶芸教室によっては、あらかじめ用意された生地に、絵付けだけを楽しむコースを設けているところもあります。造形の楽しみこそありませんが、染付けや上絵の器が好きな人、絵の上手い人には絵付けコースをお勧めします。初心者の人が造形コースでプロ顔負けのものを作るのは難しいことですが、絵付けコースでは絵の上手い人ならば、プロ顔負けのものが出来る可能性がかなりあります。ちなみに当工房のひょうたん窯では、絵付け体験は行っておりませんので悪しからずご了承下さい。
禁煙か否か
たばこが嫌いな人にとっては、禁煙かどうかということも重要な問題です。複数の人が共有する場所で何の断りもなく当然の権利のように喫煙されるのは、たばこ嫌いの方にとっては非常に不快ですし、今時配慮が足りないというべきでしょう。
最後に
以上の点を踏まえて選んだ工房や教室で、心おきなく陶芸体験を楽しんでください。
あなたにとって、このページが参考になれば幸いです。