使える土に制限があっては物理的には土が乾燥して硬くなります。なぜなら手や作業台や空気に触れるとそのたびに土は水分を失っていくからです。かといって、失敗した粘土をその場でお客様自ら練り直しても作品にはできません。土が硬くなり空気も入っているからです。そのような土では良い作品ができるはずがありません。限られた土では心理的に作陶も冒険ができなくなります。やりたい事がたくさんあるのに材料が無く何もできない。こんなに嘆かわしい事はありません。
ひょうたん窯では土を無制限に使っていただけます。土が硬くなったら、あるいはたくさん作品を作って土が足りなくなってきたら新しい土をどんどんお出しします。なぜならその方がよい作品ができるからです。土を制限するのは面倒くさいとかコストが増える等の施設側の都合でしかありません。土使いたい放題制により、あなたは失敗を恐れることなく積極的かつのびのび作陶できます。土が無くなる事への心配や重圧からも解放されます。
時間の項でも述べましたが効能はもっとあります。土無制限制により、あなたは残りの土の量を気にかけることなく、じっくりと作陶に取り組む事ができます。材料と精神的な余裕はゆとりのある体験時間と相乗効果となり、あなたの平常心と想像力を引き出し良い作品を生むはずです。施設側の都合による重圧要素は限りなく排除して、お客様には作品作りに集中していただきたいというのがひょうたん窯の陶芸体験の信条です。土無制限制はそういう信条から当然に導き出されたものです。
体験時間3時間で思う存分作っていただき、その中から2個を焼成候補として選んでいただきます。3時間あれば普通に3-4個できますので、選択肢が増える事で良い作品が残りやすくなります。
全てがよい出来で、作品を捨て難い場合はそれらを焼く事もできます。3個目以上の追加焼成は1点につき300~500円(大きさで決まります)にて可能です。
*参考までに作り損じの土は適切な処理をして練り直せば、再び材料の土として復活します。資源の無駄にはなりませんので遠慮なくどんどん土は使って下さい。(当たり前ですが、作品になる見込みが無い遊びのような使い方に対して無制限に土を出すことは致しません)